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みかんの皮に育毛効果?

マウスの背中の毛を剃り、何も村内グループと6種類の柑橘類の川から抽出した成分を朝と晩の1日2回塗るグループ、市販の薬用育毛剤を塗るグループとに分け、数日の経過とともに毛が生えてきた面積を測定、記録する実験がありました。

 

柑橘系の皮のエキスを塗ったマウスは、何も塗らないマウスより明らかに早く毛が生え始め、生えそろう日数も市販の薬用育毛剤を使ったマウスよりも早かったのです。

つまり、柑橘類の皮の成分には育毛効果があり、その効果が市販の育毛剤と比べて勝るとも劣らないものであるという結果でした。

 

脱毛の詳細なメカニズムは現代科学でも不明な点が多いのですが、主な原因として男性ホルモンの働きに関係することがわかっています。

男性ホルモン(テストステロン)は5-aリダクターゼという酵素の働きで、5-aジヒドロテストロンという物質に変換されます。

 

これが頭皮にある毛乳頭の受容体に結合すると、毛乳頭は毛母細胞(髪に成長する細胞)に指令を出して毛母細胞の活動を抑制し、髪の成長が止まってしまうと考えられています。

つまり、5-aリダクターゼという酵素が脱毛のメカニズムのキーワードになっているのです。

 

みかんの精油成分に比較的多く含まれているd-リモネンと5-aリダクターゼの関係を試験実験で調べると、育毛水に配合するd-リモネンの濃度が高ければ高いほど、5-aリダクターゼの働きが落ちることが判明しました。

 

つまり、d-リモネンは脱毛の原因を起こす酵素の働きを抑えるのです。 こうして、柑橘類の皮の精油成分と脱毛の関係がわかったところで、さらに次の実験です。

 

実際にみかんの皮から作った育毛水につけた時の毛根部分の変化を調べてみたのです。その結果、みかんの皮のエキスに含まれるアミノ酸の一種であるアスパラギン酸が毛母細胞を支えている繊維芽細胞を増殖させることがわかったのです。

 

これはアスパラギン酸が髪の毛の根元にある細胞に栄養を与えて、それを活性化させるということなのです。 また、みかんに含まれる他の精油成分にも頭皮の血行を促す働きがあり、複合的に働くことでより強力に抜け毛を阻止するということも考えられます。

 

血行がよくなることで毛根部の血管の隅々に栄養が行き渡り、毛乳頭細胞を活性化させるのです。

 

みかんの皮の成分はこうして様々な角度からホルモン代謝に影響を及ぼして、発毛を促すものと考えられるのです。

薄毛男の健康育毛日記