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アルコール性肝障害

アルコール性肝臓障害を持っている人の食事療法の第一歩は、禁酒であることは言うまでもありません。

 

 

そして、バランスのよい食事をしっかりと摂るようにします。というのも、アルコール性肝障害を起こした人の多くは暴飲・少食で、食事を摂らずに飲んでばかりいるため栄養不足になりがちだからです。

 

一方、暴飲・暴食によってアルコール性肝障害を起こした場合は、むしろ栄養過多。脂肪肝を併発している可能性も高いため、糖質・脂質を控えたほうがよいでしょう。

 

アルコール性肝障害は、アルコールを分解したときに発生する有毒性アセトアルデヒドによって、肝細胞が炎症・破壊するために起こります。

 

そして炎症・破壊した肝細胞の修復、再生には、たんぱく質とビタミンの摂取が欠かせません。そのため食事内容では、肉や魚、大豆に多く含まれるたんぱく質とビタミンが含まれている野菜を多めに摂ることが大切です。

 

摂取するたんぱく質は、動物性と植物性を1対1の割合で摂るようにしてしましょう。また、むくみが現れているようなら塩分を控えることも必要です。塩分の摂取量は1日7グラム以下を目安にしましょう。

 

A型・B型の肝炎ウィルスに感染すると、肝細胞の炎症・破壊が起こります。肝細胞の修復、再生にはたんぱく質とビタミンが欠かせません。そのため、たんぱく質とビタミンを多めにし、バランスのよい食事が基本になります。

 

しかし、病状が肝硬変にまで進行している場合は、たんぱく質の摂取量に特に注意をしなければなりません。著しく肝機能が低下したことにより、たんぱく質が分解されて発生するアンモニアの解毒がうまくできない可能性が非常に高いからです。

 

有毒物質であるアンモニアが解毒されずに大量に体内に留まっていると、肝性脳症という脳障害を起こします。そうならないためにも、たんぱく質の摂りすぎに注意してください。

 

メニューの食材には、活性酸素の発生を抑制する抗酸化食品を積極的に使うとよいでしょう。

 

また、脂肪肝や肥満の場合は、糖質と脂質の摂取を控え、1日の摂取エネルギー量を適正エネルギー量よりも抑える必要があります。