小豆は髪の悩みにも効く
古くから健康維持のために重宝されてきた小豆ですが、最近は抜け毛や薄毛などの髪のトラブルの改善にも役立つ食品として脚光を浴びています。
小豆にはサポニン、ポリフェノール、カリウムといった成分が豊富に含まれています。サポニンには強い溶血作用があり、血栓をとかす働きがあります。
ポリフェノールには体内の老廃物である過酸化脂質の発生を抑えて、生活習慣病、老化、がんなどの元となる活性酸素を消去する働きがあります。
小豆に含まれるポリフェノールは、赤ワインやブルーベリーに含まれる赤い色素成分である、アントシアニン系色素というポリゲノールの一種です。
特に赤ワインのポリフェノールは血液をサラサラにして、血管を丈夫にする働きが知られていますが、大豆には赤ワインに勝るポリフェノールが含まれています。
次にカリウムです。カリウムにはポリフェノール、サポニンによって血液中に押し流された老廃物を体外に排出する働きがあります。
このような有効成分を持つ小豆は、血行の不良などによって起こる生活習慣病に対する特効食と言えるでしょう。
血行不良は脱毛や薄毛の原因にもなりますから、小豆をとることによって血流が改善されれば、おのずと頭皮の状態もよくなり、新しい髪の毛が生えてくるのに最適な状態に整えられるのです。
また、小豆にはストレス解消に役立つ、カルシウムやビタミンB1、B2も豊富です。ストレスは円形脱毛症や男性型脱毛症の原因と言われています。
特に理由が思い当たらないのに、抜け毛に悩まされている人は、ビタミンB2不足によってストレス状態に陥り、頭皮に負担をかけているかもしれません。
また、ビタミンB2は細胞の再生やエネルギー代謝を促し、体内で健康な髪や肌を作る働きもあります。
健康な骨や髪を作るのに欠かせない働きをする亜鉛、ヨウ素、セレンなどの微量ミネラルも多く含まれています。
髪に悩みがある人、ストレスを感じている人は、小豆茶をよく飲み、小豆を食べるようにしましょう。